古書や骨董が好きです。歴史など調べるのことが好きですが、結構あきっぽく中途半端です。素人ですが、見たこと、聞いたこと忘れないうちに書いておきたいと思います。
by ふく
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シュールレアリストは莫大小下着を着る

古書市最終日、袋一杯つめ放題五百円が気になりましたが、
時間もなかったのであきらめて、
古書市の狙い目はワゴンに数百円で積んである本と書いてあったのを思い出し、
ふと立ち止まると、広告界という雑誌がその山のなかにありました。

「広告界」は誠文堂が1926年から1941年まで刊行していた広告関係雑誌だそうです。購入したのは昭和5年、1930年の2月号です。
この本を含めて「生活美術」絵本特集(昭和18年)と、「商業美術教本」上下二冊の都合四冊の雑誌を700円で買いました。

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雑誌の後ろをめくると、2000円との鉛筆書きがあり、ちょっとうれしくなりました。編集長はグラフィックデザイナーでもあった室田庫造という人だったそうです。

面白そうな記事がたくさんありますが、ふと目にとまった頁、
左側には「春はモスリン」多田北鳥(1889-1947)とあります。

e0268888_18141187.jpg


多田北鳥はキリンビールのポスターが有名だそうです。
http://www.geocities.jp/c50110/hokuu/index.html
http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/2297/444/1/AN00044182-65.pdf
モスリンは薄手の平織りの羊毛で、戦前の普段着の着物の素材として用いられました。そういえば尼崎と大阪の境の神崎川に付近にあったモスリン工場が初代の橋を架けたという毛斯倫大橋が今でもあるそうです。

そして右側を見ると、こちらは例えばシャツの広告とあります。
モダンな画風は東郷青児です。
東郷青児も広告デザインの仕事を手がけており、戦前から安田火災の仕事をしていました。
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/024.html

東郷青児というと独特な女の人の絵が頭に浮かびます。朝日会館にあったレストランアラスカの壁画も担当されたそうで、確か小学生の頃に好物だった阪神百貨店のアラスカにも壁画とはいきませんが衝立があったと思います。カレーとアイスクリームを待ちながら、この妙な女の人の壁画が少し不気味だと思って見ていました。

シャツの絵と女性の絵は直ちにリンクしませんが、同じく現損保ジャパン(元安田生命)がご所蔵の「超現実派の散歩」。シャツの絵を見てふと思い出しました。

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シャツ着ているの人と似ていました。この絵は1929年で雑誌は1930年。作品とシャツの広告は...妙なところで繋がっている。当時は今と違い純粋美術と商業美術を分け隔ていた時代と思っていました。でもこんなこともあるんだ、..... 、と、思いました。

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by shukugawans | 2013-05-03 18:17 | 古書のこと | Trackback | Comments(0)