古書や骨董が好きです。歴史など調べるのことが好きですが、結構あきっぽく中途半端です。素人ですが、見たこと、聞いたこと忘れないうちに書いておきたいと思います。
by ふく
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歌川国芳と西宮

近年人気の歌川国芳が嘉永5年(1852)に版行した大判錦絵「山海愛度図会(さんかいめでたいず)」のシリーズの揃物の一枚に「志州西宮白魚」なる一枚があります。

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「~したい」という副題がある錦絵で、美人の大首絵を描き、諸国の特産物に関わる風景がを一駒描いたものです。駒絵を描いたのは国芳ではなく娘や弟子たちでした。

国会図書館のデジタル化資料のなかには40数枚が掲載されています。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1306570

画像を見てみますと、菊の模様の着物を着た女性が絵草紙を手にしています。絵草紙の表紙には男が描かれており、題箋には「一勇斎国芳」と書かれています。そして見ていただきたいのは美女の上の色紙形に書かれた風景画です。海辺の景であり、男が杭についるした網のようなものの前に柄杓で何やらすくっています。足下の水面には杭が何本か見えています。

そして、題箋には「続きがみたい」「志州西宮白魚」とあります。

この図を最初見た時、志州とありますから、志摩、三重県に西宮があるのかと思っていたのですが、西宮流を拝見するようになり、え? ひょっとしてと思うようになりました。

そうです。西宮の名産品としてかつて白魚があったということが各所に書かれていたからです。西宮流では今津っこさんの新川で白魚がとれたころで紹介されております。近代の著作では飯田寿作氏『酒都遊観記』、そして江戸期の『山海名産図会』にもあげられています。
http://goo.gl/UzIGz 、http://goo.gl/imuBF
http://www1.s3.starcat.ne.jp/koten/sankpage/sankai45.html

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この国芳の駒絵に描かれた白魚漁の図は『山海名産図会』に蔀関月が描いた西宮の白魚漁の図とよく似ています。実際、国芳は「山海愛度図会』を描くにあたって、平瀬徹斉著、長谷川光信挿画『日本山海名物図会』(1754)、平瀬補世著、蔀関月挿画『山海名産図会』(1799)を参考にしたといいます。したがって、この杭を立てた独特の漁方から見ても志州は摂州のあやまりかと思います。ちなみに
国芳は江戸に居て、この図を描いたわけですから、間違いはあるはずです。下に「山海愛度図会』の目次をあげておきます。ほかにも「飛騨神通川など」誤解に基づく表記が認められます。

平戸鯨、丹波鯖釣、伊勢海老網、伊予長濱章魚、越中滑川大蛸、摂津高縄鳬、越後布、讃岐豊島石、備前水母、三河海海鼠、越前雲丹、泉州飯蛸、近江石灰、紀州熊野石苴、志州西宮白魚、飛騨神通川鱒、相州鰹魚鈎、摂州伊丹酒、尾張焼物、美濃木曽川の鯉、陸奥信夫摺、出雲はち蜜、遠江素之殿川鱧(?)、安芸牡蠣、能登サバ、備後たたみ、長門かに、甲州うるし、日向しいたけ、肥後大根、伯耆熨斗、薩摩やき物、豊後しぼり染、豊前小倉縮、但馬鯖、安房かつを、下野 稲葉牛蒡、美作高田硯石、大和よしのくず、河内石灰、松前おっとせい、丹波赤がえる、対馬昆布海苔、蝦夷鮭。(国会本はここまでですが..まだあるようです)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1306566
http://homepage2.nifty.com/ICHIYUSAI/medetaizue/medetaizue.htm
http://www1.s3.starcat.ne.jp/koten/sankpage/samokuji.html
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by shukugawans | 2012-04-28 17:03 | 描かれた阪神間 | Trackback | Comments(0)
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