古書や骨董が好きです。歴史など調べるのことが好きですが、結構あきっぽく中途半端です。素人ですが、見たこと、聞いたこと忘れないうちに書いておきたいと思います。
by ふく
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
全体
古書のこと
おいしいもの
むかしのこと
犬のこと
西宮のこと
もろもろのこと
非公開調査中
本のこと
ブログ三昧
阪神間のこと
音楽のこと
描かれた阪神間
うまいもの随筆
未分類
最新の記事
西宮八景 考
at 2014-07-18 12:41
堀辰雄雑記
at 2013-09-14 12:33
江戸川乱歩と苦楽園
at 2013-08-26 15:55
新村出 南蛮更紗
at 2013-08-11 11:16
シュールレアリストは莫大小下..
at 2013-05-03 18:17
以前の記事
2014年 07月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 05月
2013年 03月
2013年 02月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
検索
最新のコメント
ときわ宮水餅 僕の実家..
by 小池正行 at 00:16
非公開にしないと見えるの..
by shukugawans at 10:44
とても魅力的な記事でした..
by 履歴書を書く at 12:17
いつもお世話になっていま..
by 凛太郎 at 13:19
残念でしたね。亡くなられ..
by akaru at 22:09
戦前の阪神合同バス時代の..
by 仁川メン at 16:33
こちらのブログにも お..
by MaYuLA at 22:17
メモ帳
記事ランキング
フォロー中のブログ
LA PETITE EP...
モダン周遊
最新のトラックバック
先史時代〜稲荷山古墳と大..
from ちょっと歴史っぽい西宮
ライフログ
ブログパーツ
ファン
その他のジャンル
ブログジャンル
画像一覧


西宮御前澳の桜鯛

少し前のことですが寛政8年(1796)に刊行された『摂津名所図会』(1796)に、秋里籬島が描いた甲山をご紹介いたしました。
http://shukugawan.exblog.jp/17859056/

きょうは、同じ本から御前浜澳の桜鯛釣りの図をかわきりにご紹介いたしましょう。

e0268888_149228.jpg



西宮御前澳(おき)の桜鯛は
蛭子(えびす)三郎殿初めたまひしより世に賞す
これ我が国の名産にして唐(もろこし)に鯛ある事いまだだ聞かず
惣じて諸魚ともに網にて漁したるは次ぎにして
釣りかかりたる魚は至って美味なりと人のかたりき

というものです。

現在私たちが香櫨園浜と呼んでいる海ですが、
それは香野さんと櫨塚さんが香櫨園を開いた後のことで、
かつては御前浜と呼ばれていました。

この本に書かれている御前浜に関する記述を参考までに以下に書いておきます。
古くは奈良時代に編纂された風土記のなかに、御前浜(おまへのはま)に関する記述があったこと、そして平安期以降和歌にも詠まれていることがわかります。

そしてえべっさんと鯛の図は江戸時代にはたくさん描かれていますが、
西宮は鯛で有名であったこともわかります。

ところで、正面に見えるのは沖合から見た西宮の景色でしょうか。
そうであればまん中に見えるのは甲山かもしれません。


御前浜(おまへのはま)
いにしへはこの辺すべて廣田鄕といふ 今廃して、廣田村存す。一名、廣田浜ともいふ、古詠あり

『風土記』に云く。 神功香合、摂津国海浜の北岸、廣田鄕に至る。今廣田明神と号するこれなり。また海辺を号して、御前浜といひ、御前澳といふ。
※『風土記』は奈良時代に編纂され天皇に謙譲されたが、摂津国風土記は現在は伝わっておらず、逸文として内容の一部が知られている。

『夫木』※夫北和歌抄(ふぼくわかしょう)鎌倉後期の私撰和歌集。藤原長清撰、36巻。
神垣やおまへの浜の松風に波も打ちそふ里神楽かな  後京極摂政
いさぎよき光にまがふちりなれやおまへの浜につもる白雪  俊成
人はいさわれとはふまじ神垣や廣田の浜にふれるしら雪  広言
あはれみをひろ多の浜にいのりても今はかひなき身の思ひかな 定家

御前澳 おまへのおき
御前洋(おまへのなだ)

『千載』※千載和歌集 平安時期の勅撰集の一つ。藤原俊成撰、20巻。
はるばるとおまへの澳を身わたせば雲井にまがふあまの釣船  右衛門督頼実
『夫木』
朝なぎにおまへの沖をこぎ出でて雲井を生みのものとしりぬる 源信
しまきするおまへのなだは過ぎねどもけさの沖こそ思ひやらるれ 俊恵法師

『廣田社歌合』※平安時代、承安2年広田社(廣田神社)で開かれた歌合。
神垣やおまへの沖の松枝をふぶきにあらふ雪のしら波  読み人知らず
[PR]
by shukugawans | 2012-04-26 01:39 | 描かれた阪神間 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://shukugawan.exblog.jp/tb/17859181
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 摂西兵庫名所絵 甲山 宝塚のルマン たまごサンド >>